[最終更新日]2024年7月22日 15時30分
近年の急激な都市化の進展に伴う雨水流出量の増大、また、局地的な集中豪雨により全国的に『都市型水害』が頻発しています。
『都市型水害』とは、まちが市街化されると、市街化前と同じような雨が降っても地下に浸透する量が少なくなり、また短時間で低地に雨が集まるため、既存の水路では雨水を排除できず浸水が起こってしまいます。
そのような中、都市に降った雨水(いわゆる内水)の排除も下水道の重要な役割の一つです。
近年、雨の降り方が激甚化・頻発化しており、大規模な都市型水害が発生しています。 流域全体で水害を軽減させる「流域治水」への転換が必要とされ、ハード整備に加えてソフト対策を踏まえた浸水対策の推進が求められています。 このような背景を踏まえ、気候変動の影響を見据えた雨水排水施設の整備や新たな重点対策地区について取り纏めた「熊本市下水道浸水対策計画2023」を策定しました。
詳細については、 河川課ホームページ をクリックして下さい。
熊本市では、これまで公共用水域の水質保全と生活環境の改善のため、汚水整備を中心に進めてきましたが、浸水被害を解消し,安全で安心な都市環境を実現するために、浸水頻度の高い優先整備地区から効率的な雨水整備に取り組んでいます。
加勢川第6排水区(東町地区)雨水貯留浸透事業(ウォーター・コントロール・スクラム事業)
昭和50年度後半より、東町地区の下流域にあたる秋津新町地区、若葉地区に集中豪雨による都市型水害が頻繁に発生するようになりました。
そこで、本排水区の上流域にあたる公共施設が集中する東町地区(約130ha)の各施設に対し、雨水貯留浸透施設を整備することで、排水区 内の各施設管理者と自治体を中心とした市民に流出抑制への協働を促して、地域ぐるみで浸水解消を図るとともに地下浸透を推進して水循環社会の構築を目指す ものです。
熊本市としては、市が所有する8施設に対し、平成16年度から4年間で6箇所の雨水貯留浸透施設を整備するとともに、市のみでの流出抑制は難しいことから東町地区内の施設管理者すべてに対し、雨水の流出抑制を図るため施設見学会等を行って協力を呼びかけています。