[最終更新日]2023年9月14日
各家庭から出た汚水(台所、洗濯、風呂、トイレなどの排水)は下水管を通って下水処理場へ送られます。下水処理場では、活性汚泥法という方法で汚水が処理され、きれいな水に生まれ変わり、自然へと帰されます。
活性汚泥法とは、下水に空気を送り込んで、 ある種の微生物を繁殖させ、水に溶けている栄養分(有機物)のほとんどを微生物に食べさせてしまい、お腹いっぱいの微生物を沈殿分離させ、きれいな水だけを川に流す方法です。その際に沈殿したものが下水汚泥です。
下水汚泥を適正に処分することは、水質管理と並び下水道の維持管理上重要な課題です。最初沈殿池や最終沈殿池で沈められた汚泥はかき寄せられ、各浄化センターで脱水機にかけられて、脱水汚泥となります。(1日約80t発生)
脱水汚泥は、これまで安定化・減量化のため、南部浄化センターの焼却炉で全量焼却してきましたが、循環型社会形成・地球温暖化防止の観点から、汚泥 の有効利用に積極的に取り組み、平成20年度からは、セメントやコンポスト(堆肥)の原料として活用し、平成25年度からは残りを固形燃料化することで、リサイクル率100パー セントを達成しています。