[最終更新日]2019年1月24日 15時45分
明治33年3月7日に近代下水道制度基礎である旧下水道法が施行され、平成12年3月で100年になることから「近代下水道制度100年記念行事」の一環として、下水道が水環境の保全回復に果たしている事例のうち特に優れたものについて、表彰し、広く紹介することを目的とした建設大臣賞(当時)「甦る水100選」が創設され、応募した「甦れ江津湖、下水道クリーン作戦」が選ばれ受賞しました。
画像:「甦る水100選」受賞記念モニュメント(上江津湖)
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画像:藻器堀川のアユ
熊本市では、昭和40年代前半から、急速に市街化が進んだことから、江津湖に流れ込む藻器堀川、健軍川等の水質が生活雑排水のため悪くなりました。そのため、江津湖は瀕死の状態になり、水に棲む動植物への影響を多くの市民の皆さんが心配しました。
そこで、市では市民の皆さんと共に「甦れ江津湖、下水道クリーン作戦」を始めました。市民の皆さんと江津湖の美化に取組むとともに、江津湖に流れ込む川の 周辺地域での下水道整備を重点的に行うため、モデル事業として国から補助を受けて、昭和61年~平成2年までの短い間に500ha以上の下水道の整備を行 いました。その結果、江津湖に流れ込む川や江津湖の水質が大幅に改善され、藻器堀川では、平成6年よりアユの自然遡上が確認されています。