[最終更新日]2023年7月26日
飲食店・レストランなどの厨房施設からは、油脂類を多量に含んだ水が排出されるため、グリーストラップの設置が義務付けられています。
グリーストラップとは、排水中の油分を分離・貯留して排水管・下水道管に流さないようにする装置です。別名、「油脂しゃ断装置」または「オイル阻集器(そしゅうき)」ともいいます。
構造は次の通りです。
グリーストラップは定期的な清掃が必要です。
下水道管に流れ出た油脂分は管内で冷えて固まります。グリーストラップの清掃を怠ると、排水管が詰まって汚水が室内に噴き出したりします。
また、悪臭やゴキブリなど害虫の発生場所になってしまいます。
グリーストラップ清掃の内容と作業頻度の目安は次のとおりです。
1 バスケット内にたまったゴミの回収と清掃 | 毎日1回 |
2 槽内浮上油脂分の回収と清掃 ※注意:最終槽内に油脂分が見えたときは浮上油脂分をすべて回収しましょう |
1週間に1回以上 ※1~2日に1回 |
3 槽内全体の汚泥の引き抜き | 1ヶ月に1回以上 |
4 流し、流出口の清掃 | 2~3ヶ月に1回以上 |
設置工事ができるのは、熊本市排水設備指定工事店だけです。
熊本市排水設備指定工事店一覧はこちらのページをご覧ください。
また、グリーストラップの性能を発揮するために、次のことを守ってください。
(1)適正な容量のグリーストラップを設置する。
容量の計算や認定品に関する情報は、日本阻集器工業会のホームページをご覧ください。
(2)ばっ気装置を設置しない。ばっ気を行うと、油の分離を妨げます。