[最終更新日]2024年1月5日
1.事業背景
熊本市の上水道事業は、大正13年に八景水谷を水源地、立田山を配水池として、中心市街地に給水を開始したのが始まりであり、中心市街地には整備後60年を経過した水道管が多く残っていると推察されます。
(八景水谷の送水管(大正期)) (立田山より中心市街地を望む)
中心市街地は、通行量の多さに加え、商業機能や行政機能などが集積していることから、多くの方々に対する工事の影響が考えられます。また、道路が狭いため他の埋設企業者との協議が繁雑であるなど、他地域と比較して水道管更新が困難な地域です。
これまでは、アーケード改修事業など商店街の環境整備等にあわせて水道管更新を実施してきたものの、古い管が残っているのが現状です。
今後、老朽化による漏水発生等が想定されるだけでなく、同地域は経済や都市機能が集中しており災害発生時の影響が非常に大きいことから、令和5年度から令和11年度までの7カ年で、災害に強い水道管へ更新します。
※図をクリックすると拡大図が表示されます。
3.事業概要
位置 :熊本市中央区手取本町周辺(約40ha)
事業延長 :約6.6km
配水管口径 :φ75mm~φ300mm
給水戸数 :約1300戸
4.事業スケジュール
令和3年度から令和4年度にかけて基本設計業務を実施し、完了しました。令和4年度より詳細設計を実施しており、令和5年度から令和11年度にかけて、順次工事を実施します。
5.事業への協力について
上水道は重要なインフラで、生活していくうえで必要不可欠なものです。このまま老朽化した場合、漏水などにより重大な事故が発生するばかりでなく、断水により長期間水が使用できなくなる可能性があります。地震などの災害に強く、安全で安心してご利用いただける水道を皆様にお届けするためにも、ご理解とご協力をお願いします。
6.水道管取り替え工事の流れ
※図をクリックすると拡大図が表示されます。
7.水道管取り替え工事の必要性について
地震などの災害に強い水道管への取替工事の必要性についてご説明します。
「みんな知ってる? 僕たち私たち水道水」 ←こちらをクリックしてください。
※発行元:一般社団法人日本ダクタイル鉄管協会